2015/11/30
Bio Material ~欧州で広がる天然素材工業化のトライアル~

2015年ミラノサローネでも実験的なトライアルが数多く発表されており、そのなかでも天然素材から魅力あるCMFを作り出す取り組みを多く見ることができた。

写真は亜麻の植物繊維にバイオ合成樹脂を含浸させて成形した椅子だ。様々な実験を積み重ね天然素材を活かした風合いやカラーリングに仕上がっている。ヨーロッパにおいて亜麻繊維の価値はサスティナブルで肌触りのよいということだけではない。ヨーロッパは良質で且つもっとも安定した亜麻の生産地でもあり、生活に根付いた素材の1つでもある。そうした背景から生まれたこの椅子には素材の必然性がある。2-3

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こうした天然素材のプロダクト化はヨーロッパの自動車・インテリア業界などで見ることができる。彼らにとってはそうした視点は自然なことであり、文化的な強みとなっている。

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