美しい理由
こんにちわ。
CMF(カラー・マテリアル・フィニッシュ)デザインの会社
株式会社FEEL GOOD creation の代表、玉井です。
CMFデザインについて思うところをブログでご紹介しています。
CMFデザインというとても感性的な分野に身を置いていると、誰もが理論と感性の間で悩むことがあると思う。
CMFデザインというのは『絶対美』が重要だ。
とにかく美しい、という評価。
しかし、その美しいという評価も開発の段階では通用しない。
芸術以外のいわゆる工業製品の開発は組織で行われる。
大抵はピラミッド型組織で、トップの社長がGOを出さないと商品化されない。 そんな組織の中で『美しい』というのは評価基準として非常に曖昧だ。
担当者が『どうです、美しいでしょう?』と、言ったところで誰かは『イヤ、そうでもないな』と言いだしたり『確かに美しいがそれはいくらの利益になるのか?』などと言い出す。
美しいことには理由も必要だし、確実な利益に繋がらなければいけない。
担当者はそこでジレンマに陥り、美しいことよりもお金になることを強調する。
そしてその法則を数字で表そうとする。
誰にでもわかるように。。。。。。
森美術館で行われていた『アイウェイウェイ展』 1tのプーアール茶
同じく『アイウェイウェイ展』 より。中国の伝統工芸 釘を使わない寄せ木で作った中国地図
しかし、結局経営者のハラも数字だけでも決まらない。
心を動かさなくては。
私の今までの経験からも、最終的には機能や数字より心が勝つと思っている。
如何に経営者や評価者の心を動かすか。
それはCMFデザイナーにとってとても重要なこと。
美しい理由を言葉巧みに並べ、頭で判断するより、心をしっかりつかんだ方が確実だという事を 忘れないでほしいと思う。
今日はこの辺で。
では、また